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ショスタコーヴィチといえば交響曲第5番だけが圧倒的に人気が高くて、それ以外の曲は、一般の方々が耳にされることはあまりないかもしれません。しかし、この11番あたりは非常にわかりやすいし、聴き応えもあって私は好きなんですけど。
さて、この11番はロシア革命が起こるきっかけになった1905年1月9日の「血の日曜日事件」を題材にしています。
第2楽章の後半のこの部分では、その出来事をリアルに描いてます。
その日、現在はエルミタージュ美術館になっている、サンクトペテルブルクのロシア皇帝の冬宮殿の前の広場まで民衆がデモ行進してきました。
不気味な静けさに包まれた宮殿前広場に突如、銃声が響き渡ります。
混乱する民衆。やがて皇帝軍による一斉射撃がはじまります。その後、静けさを取り戻した死体だらけの宮殿前広場を描きます。犠牲者は少なくとも千人以上いたといいます。
ファンタスティックおじさん 19-08-17 02:34